牛乳瓶

イギリスで買い付けをしているとき、ふと思うのは「こいつ、こんなもの買って喜んでるぜ」と笑われていないかということです。
うちで扱っている商品はそれほど古くなく、見る人によっては「なにそれ?」的な要素を含んだものが多いため、他のディーラーよりそのように感じるのはやむなしではあるのですが......。下の牛乳瓶もそんなもののひとつでした。
これは1980年代まで流通していたもので、配達・空き瓶回収スタイルは日本と同じでも、瓶にポップな広告が入っているのです。ケロッグや歯磨き粉、コーヒー等、朝にかかわりのある商品の広告が鮮やかにプリントされていて、うちとしては妙にそそられてしまいます。はたしてこれが「クール!」なのか、「なにそれ?」なのか。長年考え続けたこの微妙な位置付けに、判定を下したのはメリルボーンハイ・ストリートにあるコンラン・ショップ(パチパチ)。先日行ったとき、優雅な朝食のディスプレイに、この瓶がさりげなく使われていました。あー、すっきり。

しかし、このクールな牛乳瓶。商材としてはとてもかさ張り、価格の大部分が輸送費です(涙)。